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矯正治療中の食事で注意すべきポイントとは?

野村隆之

愛知県豊田市 NICO矯正歯科toyota
日本矯正歯科学会認定医 理事長 野村隆之

DOCTOR PROFILE

矯正治療中は、歯や矯正装置の保護や治療効果を最大限にするために、食事に関していくつか注意が必要です。本日は矯正治療中の食事で気をつけるべきポイントをお伝えします。

1. 硬い食べ物を避ける

装置の破損防止:
硬い食べ物(ナッツ、キャンディー、氷、硬いパンの皮など)は、ワイヤーやブラケットを破損させる可能性があります。これにより治療が遅れることがあるため、なるべく避けるか、小さくカットして食べましょう。
歯にかかる負担: 硬い食べ物は歯に過度な負担をかけ、痛みを引き起こすことがあります。

2. 粘着性のある食べ物を避ける

装置への付着:
キャラメルやガム、モチなど、粘着性のある食べ物は装置に絡まりやすく、清掃が困難になります。また、ワイヤーを引っ張ったり、ブラケットを外れさせたりする可能性があります。

3. 甘い食べ物・飲み物を控える

虫歯予防:
甘い食べ物や飲み物は虫歯の原因になります。特に矯正装置が装着されていると、歯磨きが不十分になりがちで、装置の周りにプラークがたまりやすくなります。甘いものを摂取する場合は、できるだけ食後にすぐ歯を磨くようにしましょう。

4. 酸性の飲食物に注意

エナメル質の保護:
酸性の飲食物(柑橘類、炭酸飲料、酢の効いた料理など)は歯のエナメル質を弱めることがあります。特に矯正治療中は、歯の表面が露出している部分が多いため、酸性のものを取りすぎるとダメージを受けやすくなります。

5. 食べ物を小さく切って食べる

装置にかかる負担を軽減: 硬いものでも小さく切って食べることで、歯や矯正装置にかかる力を軽減できます。例えば、リンゴやニンジンはスライスして食べると良いでしょう。

6. 十分に噛むことを意識する

食べ物の選び方:
十分に噛むことで、食べ物が装置に絡まるリスクを減らすことができます。また、柔らかい食べ物を選ぶと、歯や装置に負担がかかりにくくなります。

7. 定期的な歯磨き・フロスを心がける

食後のケア:
食事の後は、特に矯正装置の周りに食べ物のカスが残りやすいです。食後すぐに歯を磨くか、フロスを使ってしっかりと清掃することで、虫歯や歯肉炎を防ぐことができます。
携帯用歯ブラシの活用: 外出先での食事でも、携帯用の歯ブラシやマウスウォッシュを使って、食後の口内ケアを忘れないようにしましょう。

矯正治療中は、日常の食事に気を配ることで、治療の成功をサポートし、治療期間を短縮する助けとなります。また、当院では管理栄養士による矯正治療中の食事メニューも考案しております。是非ご相談くださいませ。