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スポーツをしながら矯正治療は可能か?

野村隆之

愛知県豊田市 NICO矯正歯科toyota
日本矯正歯科学会認定医 理事長 野村隆之

DOCTOR PROFILE

スポーツをしていても矯正治療は十分に可能です。ただし、いくつかの点に注意する必要があります。

1. マウスガードの使用

保護目的:
特にコンタクトスポーツ(ラグビー、サッカー、バスケットボールなど)や、歯に強い衝撃が加わる可能性のあるスポーツをする場合は、マウスガードを使用することが推奨されます。これは、歯や矯正装置を守り、口内の怪我を防ぐためです。
矯正専用マウスガード:
矯正治療中でも装着可能なマウスガードが市販されています。また、矯正医に相談すれば、個別にフィットするカスタムマウスガードを作成してもらえることもあります。

2. インビザラインの場合の考慮点

装置の取り外し:
インビザラインのような取り外し可能なマウスピースを使っている場合、スポーツ中はマウスピースを外してマウスガードを使用するか、インビザラインを装着したままでも使用可能なマウスガードを選ぶ必要があります。
清潔さの維持:
インビザラインは外した後、清潔なケースに保管し、スポーツ後は装着前にしっかりと洗浄することが大切です。

3. 治療装置の調整

矯正装置の保護:
スポーツ中に装置が外れるなどのトラブルが発生することもあります。その際はすぐに矯正医に連絡し、調整してもらう必要があります。事前にそのようなリスクを避けるために、スポーツの種類や強度に応じて矯正医に相談し、装置の保護対策を検討することが重要です。

4. 治療計画の調整

スケジュールの考慮:
シーズン中の試合やトレーニングスケジュールに合わせて、治療計画を柔軟に調整することができます。たとえば、装置の取り替え時期や調整を行うタイミングをスポーツのスケジュールに合わせることが可能です。

5. 医師とのコミュニケーション

スポーツ活動の報告:
矯正医に自分がどのようなスポーツをしているか、またその頻度や強度についてしっかりと伝えることが大切です。これにより、矯正医が最適な治療プランや装置の選択をサポートしてくれます。

6. 注意すべきスポーツ

リスクの高いスポーツ:
ボクシングやレスリングなど、顔や口に強い衝撃が加わる可能性が高いスポーツでは、特に慎重な対応が求められます。場合によっては、一時的に矯正装置を外すか、特別な保護対策を講じる必要があるかもしれません。

7. 柔軟な治療対応

治療の継続:
スポーツと矯正治療は並行して進めることが可能です。しっかりとした保護と適切な対応を行えば、スポーツ活動を続けながらも効果的に矯正治療を進めることができます。

矯正治療中でも、正しい知識と準備をしていれば、スポーツを続けることは十分可能です。定期的に矯正医と相談しながら、自分に合った最適な対応を行いましょう。