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マウスピース型矯正装置の治療のすすめ方や痛みについて

野村隆之

愛知県豊田市 NICO矯正歯科toyota
日本矯正歯科学会認定医 理事長 野村隆之

DOCTOR PROFILE

マウスピース矯正についていったいどのように治療を進めていくのか疑問に感じている方もいらっしゃると思います。 本日はマウスピース矯正治療をどのように進めていくのかをご紹介いたします。

マウスピース矯正装置の治療は主に以下のようなステップで進められます。

1. 初診とカウンセリング

まず、歯科医師とのカウンセリングで、患者の歯並びや噛み合わせの問題を確認します。この段階で、マウスピース矯正が適しているかどうかを判断します。

2. 歯のスキャンや型取り

治療方針が決まったら、歯の詳細なスキャンを行います。 このデータを元に、コンピュータを使って歯の移動シミュレーションを行います。

3. 治療計画の作成

 シミュレーションに基づいて、どのように歯が動くのか、何枚のマウスピースが必要かなどを計画します。この計画に基づき、患者に治療期間の見込みや費用が提示されます。

4. マウスピースの作製と装着

患者専用のマウスピースが作製され、装着が始まります。通常、1つのマウスピースを1週間程度使用し、その後新しいものに交換します。マウスピースはほぼ終日装着しますが、食事や歯磨きの際には取り外せます。

5. 定期チェック

数週間ごとに歯科医院を訪れ、治療の進捗を確認します。必要に応じて、計画の調整が行われることもあります。

6. 治療完了

予定された治療が完了し、理想的な歯並びが達成されたら、マウスピース矯正は終了です。場合によっては、後戻りを防ぐためにリテーナー(保定装置)を装着することがあります。

マウスピース矯正は、目立たない矯正方法でありながら、歯を確実に動かすことができるため、特に成人に人気があります。ただし、患者自身の協力(装着時間を守る、指示通りに新しいマウスピースに交換するなど)が非常に重要です。

7.マウスピース矯正の痛み

マウスピース矯正中の痛みは、一般的には軽度から中程度であり、多くの人が感じるものです。以下のような痛みや不快感が考えられます。

1. 新しいマウスピース装着時の圧迫感

新しいマウスピースに交換した直後、歯にかかる力が増すため、軽い痛みや圧迫感を感じることがあります。通常、この痛みは数日間で和らぎます。

2. 歯の動きによる痛み

歯が移動する過程で、歯根や歯肉に負荷がかかり、痛みを感じることがあります。これは歯列矯正全般に共通するもので、痛みの程度は個人差があります。

3. マウスピースによる口内の違和感

初めてマウスピースを装着する際、口内に違和感を覚えることがあります。特に、マウスピースの縁が口内の柔らかい部分に当たり、擦れて痛みを感じることがあるかもしれません。この場合、歯科医師がマウスピースの調整を行うことができます。

痛みや不快感が強い場合や長期間続く場合は、歯科医師に相談することをお勧めしますが、ほとんどの人は数日で慣れることが多いです。また、市販の鎮痛剤を使うことで、痛みを和らげることも可能です。